【ちょっとだけネタバレ】映画も原作漫画もみていないけど、小説『映画 空母いぶき』を読んでみた!ちがいってある?

映画も原作漫画も読んでない、でも小説『映画 空母いぶき』は楽しめるのか?

結論から言うと、映画観てなくて、原作漫画を読んでいない、まったく予備知識のない状態で小説『映画 空母いぶき』を読んでも問題はありませんでした。

文庫本で全221ページ、一気に読めました。会話文が多く、字がぎっしり詰まっている感じではないので、長い文章が苦手な人にも読みやすいのではないでしょうか?

かなり涙もろいという自覚のある私的には涙する場面もあり、ちょっとティッシュを使用しました。

小説『映画 空母いぶき』のあらすじ

時代設定は【そう遠くない未来】となっています。

【ストーリー】
 ――そう遠くない未来。東アジア海域における領土争いは激化、日本近海でも軍事衝突の危機が高まりつつあった。
 日本最南端の波留間群島沖では、国籍不明の武装集団が海上保安庁の巡視船に発砲し、乗組員を拘束、領土の一部を占拠した。未曾有の緊張が高まる中、政府は航空機搭載型護衛艦『いぶき』を旗艦とした第5護衛隊群を現場海域に派遣する。
 戦うか、護るか――。
 敵潜水艦のミサイル攻撃に対し、航空自衛隊のエースパイロットから『いぶき』艦長に抜擢された秋津竜太と、海上自衛隊生え抜きの副長・新波歳也の決断は? この国の未来を左右する運命の24時間。

小学館文庫より抜粋

物語は主に3つの場面で展開されます。

1番の物語の軸となるのは日本領海で東亜連邦(架空)と対峙する空母いぶきの艦長・秋津竜太と副長・新波歳也らが率いる海上自衛隊。

日本の最高機関として大きな決断を下す、内閣総理大臣・垂水とその周囲の政治家たち。

クリスマスの準備を続ける、平和な日常の象徴のようなコンビニエンスストアの店長・中野とアルバイト店員。

また、空母いぶきにはちょうど特別に取材のための記者が2名乗っていました。結果的にはこの記者のスクープ記事が大きく戦局を変え、ラストに導くことになります。

『映画 空母いぶき』と映画、原作漫画との違いは?

原作が映像化されたときには必ず持ち上がる話題ですね。映画 空母いぶきに関してもやはり賛否両論があるようです。

映画 空母いぶきと、小説『映画 空母いぶき』の内容はほぼ同じです。映画のノベライズ版ですから当然ですが。

ただし、かわぐちかいじさんの原作漫画は設定から違うようです。

まず映画では自衛隊が戦闘するのは【東亜連合】で、戦地は【初島】という架空の相手と場所ですが、原作漫画ではなんと【中国】と【尖閣諸島】をめぐって戦闘するという設定です。

かわぐちかいじさん、攻めてますよね!

もちろん敵の出方や戦闘の流れも違います。

映画と小説では、(多少すっきりしない感じはあるものの)一応平和的に完結はしましたが、原作漫画の方はまだ掲載中です。

しかし、戦闘開始からすでに時間が経過していて、被害も出てしまってから、ラストで悠々と大物が登場して場が収まるところは、よくある刑事ものを思い浮かべてしまいました・・・。

「もっと早く来てよ~~!!」って。

『映画 空母いぶき』は炎上もあったけど・・・その後

空母いぶきが映像化されるにあたっては、一時期炎上もありましたよね。

現在は炎上騒ぎもとりあえず落ち着いています。当時はまさに炎のように一気に燃え上がったようですが、よくよく聞いてみると、双方に少し言葉の足りなかった部分や取り違いもあったようです。

ささいなことにいろんなところからの解釈が加わって大事になりながら拡散されたのでしょう。ネット社会の恐ろしいところですね。

【美しすぎる】小説『映画 空母いぶき』、 個人的に気になった戦艦の名前

ストーリーとは全く関係ないのですが、個人的に戦艦の名前が心に残りました。

『いぶき』、『はつゆき』、『しらゆき』、『あしたか』、『いそかぜ』、『はやしお』・・・

『はつゆき』は、波を切って進んだ。『いぶき』左後方から前に出て、その横に並ぶ。

海面に一本の白い筋を浮かべながら、魚雷がまっすぐに向かってくる。

『いぶき』の真横に並んだ『はつゆき』は、魚雷が来る方向に針路を変えた。少しでも『いぶき』から離れた場所で被弾するために。

小説 映画 空母いぶきより抜粋

日本ならではのとても美しい名前です。

しかも小説だけでなく、実際の日本の名前も美しいのです。

特に駆逐艦は『桜』、『深雪(みゆき)』、『皐(さつき)』、『霞(かすみ)』など主に自然現象や植物の名をつけられています。どちらかというと女性的な儚いイメージの名前です。

大型の空母や戦艦には有名すぎる『大和』、『陸奥』、『武蔵』など日本の国の名前。

水上機母艦は『千歳(ちとせ)』、『瑞穂(みずほ)』、『筑紫(つくし)』などの地名。

いずれも漢字・響きとも風情があって、優しく美しく、戦うために作られた船とは思えませんよね。いかにも負けそうだ・・・。

日本人ってそういうとこがあるよなって思います。でも嫌いじゃないのは、私も日本人だからなのでしょう。

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